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ホコリが溜まりやすい建具のレールをリフォームでなくそう

建具のレールをリフォーム

引き戸のレールには、ホコリが溜まりやすいもの。奥に入り込んでしまったホコリは掃除機でもなかなか吸い出せず、「ついそのまま放置してしまう」という人も少なくありません。しかし、衛生面から見ても、不衛生な状態はできれば回避したいものです。そのような場合は、上吊りタイプの引き戸にリフォームしてみてはいかがでしょうか。
上吊りタイプの引き戸は、吊り戸と呼ばれることもあります。上枠にレールが付いており、そこに扉を引っ掛けてスライドできる仕組みです。吊り車という金具を使って扉を吊り下げており、床にはレールがありません。そのため、レールにホコリが溜まる心配がないでしょう。段差がないため、バリアフリーの観点から考えてもメリットがあります。上吊り戸には、片引き以外に、二枚引き違い戸や三枚引き違い戸などもあります。扉の枚数が多ければ多いほど、床に取り付けるレールも増えてしまうため、上吊り戸にすることで、より大きなメリットを感じられるでしょう。

上吊りタイプの引き戸

吊り戸の場合、その構造上、どうしても床と建具、壁と建具の間に隙間ができやすくなります。そのため、床にレールがあるタイプの引き戸や、開き戸と比べると、密閉性は低いと言えるでしょう。音漏れが気になる部屋や、空調をしっかり効かせたい場合は、注意する必要があります。音が気になりやすいトイレなどは、避ける方が望ましいでしょう。また、上吊り戸は、一般的な引き戸に比べて小さな力で開閉することができます。小さな子供でも簡単に動かせますが、その反面、指はさみの心配もあります。最後はゆっくりと閉まるソフトクロージング機構のタイプにすることで、このような危険性を減らせるようになるでしょう。